前回16話ではトールズさんの仇を取るべく、アシェラッドの船に乗り込み海賊となったトルフィン。時は流れ、アシェラッドの手先として動くトルフィンは怪我を負って倒れてしまいます。助けてくれたのは言葉も通じないイングランド人で……。今回もネタバレ有りで感想を書いていきます。
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戸惑う優しさ
このお母さんは賢い人ですね。そして優しく強い。どこの子かもわからない小汚い子供を拾ってきて、怪我してるからって治療してあげて服もきれいにしてあげてって、なかなかそんな事できないですよ。いまは時代がぜんぜん違うっていうのもありますが……。
言葉は通じなくても、トルフィンにはお母さんの優しさが伝わっているみたいです。やっぱ大事なのって言葉じゃないんですよね。なにを考えているかって表情に出ますもんね。悪意があるかないかも、多分言葉が分からなくても伝わるんだと思います。わたしは自信ないですが……。
巻き込みたくない思い
この後何が起こるのかトルフィンは知っていて。怪我した自分を助けてくれた母娘だけでも生き延びてほしくて、慣れない言語で伝えた言葉はあまりにも悲痛。恩を仇で返すようなことになってしまった。悲しすぎる……。
トルフィンはアシェラッドの手先として動いていて、アシェラッドはヴァイキングで、村や農場を襲っては食料やお金になりそうなものを奪っていく。そうやって生きているのですが、奪われる側の人と交流したことでトルフィンにも変化が起こったりしないかなぁ。
涙
お母さんの涙がめちゃくちゃ心にくるんですが、何を思っての涙なんでしょうか。優しくしたのに裏切られたから?自分の息子と同じくらいの年齢の子が、海賊をやっているから?自分の住む村がヴァイキングたちに襲われてしまったから?まるで獣のようなトルフィンの表情に恐怖して?
どんな心境だったのか、今となってはもうわかりません。トルフィンが叫んでいる内容も多分通じていないし、もしかしたら真逆の印象を受けてしまっていても仕方ないですね。本当は助けたかったのに。ここに残っていたら殺されてしまうから、逃げて欲しかったのに。
さいごに
貰った愛を無下にしてしまった後悔がトルフィンの中にもあるのでしょうか。何も感じないような人間ではないはずです。トールズさんの言っていた言葉がなんとなく思い出されるような、気のせいなような……。次回も楽しみに読んでいきたいと思います。
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