前回15話でアシェラッドの兵により矢を射られてしまったトールズさん。決闘に勝つことは出来ても、アシェラッドの狙いはトールズさんの命。トールズさんが選んだのは、味方や故郷の無事でした。今回もネタバレ有りで感想を書いていきます。

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あとしまつ

この言葉を聞いて納得したんですが、アシェラッドが卑怯だとか決闘なのにとかそういう話じゃないんですね。トールズさんは戦争へ招集されている。断れば村の人達が危ない。アシェラッドはトールズさんの首を持ってくるよう言われている。もって帰れなければ命が危ない。

必要なのはトールズさんの首、ただそれだけ。ここに居るレイフさんや村人たちは関係ない。皆が無事に帰れるよう、トールズさんは腹を括ったわけなんですね。そんな事あるかよ……。わたしも今回で気付いたように、トルフィンやアーレがそのことに気付くのはまだ先のようです。

大事な息子

トルフィンが無事で良かった。トールズさんが心配していたのはそのことだけだったんですね。村に残したヘルガさんやユルヴァのことも勿論心配しているでしょうが、ここでトルフィンが殺されていたらこうも綺麗には終わらなかったでしょう。

心から安堵の表情に見えます。よかった。いや、死んでしまうのは良くないのだけど、トルフィンが無事で良かったって思いで死に行けるのは良かったです。未練もあるでしょう。トルフィンが大人になったら一緒にしたいことだってあるでしょう。それでも今、生きていてくれてよかったと思うんでしょうね。

復讐の炎

トールズさんの思いを知っている側から見ると、トルフィンのこの表情はすごく悲しく見えます。アシェラッドのこと、憎いでしょうね。父親を殺した本人ですもんね。それも、一見決闘を放棄して不意打ちのように殺したと思っているわけですから、なおのこと憎いでしょう。

悲しい。トルフィン、そんな顔しないでほしい。トールズさんが死んだのは悲しい。そんなの当然分かってはいるのですが、トールズさんが望んだのは復讐でもなんでもない、ただ日々を穏やかに過ごして欲しいってことだと思うんです。こんな顔して殺してやるなんて、言ってほしくないと思うんですよ……。

さいごに

大好きな父親、トールズさんが死んでしまった。寂しさと悲しさを胸に、トルフィンはアシェラッドの船で旅をすることになりそうです。復讐を決意してしまったトルフィンですが、叶うのでしょうか。次回も楽しみに読んでいきたいと思います。

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