前回14話は藍華ちゃんと晃さんの深い絆のお話でした。あそこまでお互いを信頼しあえる関係、いいですよね……。今回灯里ちゃんが暁さんに呼び出されて向かった先では、女性が皆赤いバラを胸に付けていて……?今回もネタバレ有りで感想を書いていきます!

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アクア・アルタ

これ、地球でも話題になってますよね。2019年ではヴェネツィアのサン・マルコ広場で腰の高さまで水が上がってきて、もう人も移動できないお店も営業できないみたいな状態になっていました。季節的なもので仕方ないとは言え、本当は怖い事象ですね。

火星のネオ・ヴェネツィアでは春の風物詩として描かれていますが、地球では秋~冬にかけてよく起こることらしいです。寒くなってきた頃に浸水なんてしたら、風邪を引くどころの騒ぎじゃなさそう……。片付けも大変だ、なんて考えてしまいます。

赤いバラの秘密

こんなメルヘンなお話、本当にあるのでしょうか。ヨーロッパでの貴族と姫の身分違いの愛みたいなものって、もう字面だけで画になりますよね。戦争で結ばれることはなかったという結末も、物悲しいけれど美しい思い出として語られるものですね。

この血で染まった白いバラを受け取った時、姫は何を考えたのでしょうか。その後、幸せに暮らしたのでしょうか。貴族社会で生きる身としては、同じくらいの階級の貴族のもとへ嫁がねばならなかったかも知れませんが、その時、彼のことを一瞬でも思い出したでしょうか。そうであってほしいなぁ。

広がる想い

このイラストめちゃくちゃ好きです。美しい。天野先生の一枚絵は毎回惹き込まれてしまいます。灯里ちゃんの、藍華ちゃんに禁止されてしまいそうな恥ずかしいセリフもまた良い。灯里ちゃんの豊富なボキャブラリーはどこで鍛えてきたんでしょうかね?

水面に映る街の景色って、なんかめちゃくちゃ好きなんですよね。普段見てるはずの景色なのに、水面を介して見たときの「いつもと違う」感、あれなんなんでしょうかね。いつもの街のはずなのに、いつもと違うような。別の次元の世界のような。好きだなぁ。

さいごに

暁さんの伝えたかった気持ちは残念ながらアリシアさんには伝わらなかったけど、灯里ちゃんのこんなに嬉しそうな顔が見れたならそれもまた良し、ですよね。またひとつずつ気持ちを拾い集めて、アリシアさんに届けましょう。次回も楽しみに読んでいきたいと思います。

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