前回1話では砦を打ち破り財宝を手にしたアシェラッドと、約束通り大将首を手に入れ決闘権を得たトルフィン。無事に追手を撒き、安全な土地へ帰ってきた一行は約束通り決闘を開始するが……!?今回もネタバレ有りで感想を書いていきます!
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冬への蓄え
アシェラッドたちが略奪を繰り返していたのは、迫る冬に向けての蓄え。デンマークの地で冬を越すためにお金を貯めていたらしい。この時代のこの地方の人達、男は戦争で名を上げることが名誉だと思っているみたい。
冬を越すため、海賊行為をしてお金を奪う人もいれば、誠実に生きて農作業で堅実に蓄えている人もいる。このデンマークの村の人たちは運良くアシェラッドを世話する立場にいるので略奪されずに済んでいるしなんなら恩恵を受けているけど、運が悪ければ全て奪われていたかもしれないんだよな。
人のつかいかた
なんとかとハサミは使いよう、みたいなセリフよく聞きますが、アシェラッドは色んなことを経験して理解して、なんか達観してて大人って感じ……。奴隷も使い方を間違えれば意味がない、戦闘においても相手をうまく誘導することで自分を有利にすることが出来る。
そういう余裕がアシェラッドの強さの一つでもあるらしい。確かに、向かってくるだけの敵を倒すのは割と簡単なのだろうなぁ。
いざ決闘
アシェラッドは決闘のとき、わざとトルフィンを挑発し相手の余裕を無くさせる作戦だったのだけど、トルフィンはまだ若すぎる。まんまと挑発に乗ってしまったらもう勝ち筋は見えないのだ……。
短剣は間合いに入ってしまえば有利なのだろうけど、アシェラッドのほうが一枚も二枚も上手だった。仇討ちとして常に狙われているアシェラッドはここでトルフィンを殺しておく手もあったはず。
それでも殺さずに勝ったってことは、まだトルフィンに使い道があったってことなんだろうな。まぁ闇討ちもしてこない正攻法で勝ちたい相手だったら殺さずにおいておいたほうが、駒は多いほうがいいもんね。
さいごに
戦争や略奪だらけのこの時代に、豊かで平和な国があるだろうか。小さな島ぐらしではわからない、夢のような世界があるのだろうか。次回も楽しみに読んでいきたいと思います。
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