前回10話で桐山くんはほつれたセーターから将棋を教えてくれた父親のことを思い出しました。ふとした時に思い出す人の存在って大事ですよね。今回は桐山くんの口からポロッと出た本音からお話が始まります。今回もネタバレ有りで感想を書いていきます!

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どこかへ

どこかへ行ってしまいたいなぁ。そんな気持ちになるの、めちゃくちゃ分かります。旅行っていいですよね。桐山くんのこのセリフはそういう意味ではなかったようですが、川本家のみんなと桐山くんで楽しく旅行してるのめっちゃ見たいなぁ。みんな笑顔で過ごしてほしい……。

川本家の皆さんの行きたいところ、それぞれちゃんと「わかる」感じの返答ですごい好きです。伝わるかなぁ。この年齢のこのタイプの人、こういう返答しそうだわ~!っていう解釈一致って感じです。ひなちゃんの活動的なところめちゃ可愛いなって思います。あかりさんにはご飯作ってあげたい。

学校のせんせい

この先生すごいどストレートに物を言いますね。生徒からは好かれてそうな感じがします。先生も将棋を指す人で、桐山くんのこと知ってたんですよね。こういう先生が担任だったら、学校もちょっとは楽しそうですよね。桐山くんみたいな特殊な事情があっても特別扱いしないというか。

特別扱い、いや、してるとはおもうんですけど。あからさまにえこひいきをしているような感じがしないって事です。桐山くんのことを将棋的に見て尊敬していても、学校での扱いはあくまで生徒って態度なのが好感触だなぁと思います。個人的には。

停滞思考

二連敗からの昇格なしで、心が折れちゃったんですかね。がむしゃらに頑張るのって疲れちゃいますもんねぇ。桐山くんは家族を亡くしてからずっとずっと、ずーっと頑張ってきたんですもんね。新しく家族になった人たちとの関係もうまく行かなくて、そりゃあ疲れますよ。

もういっか。って諦めてしまうのは簡単です。現状維持って楽ですもんね。でも私は桐山くんがもっと頑張っているところを見てみたい。なんとなく桐山くんっていつも澄ました顔して心にバリアを張って大人ぶっていますけど、もっと自分の気持ちに正直に動く桐山くんの姿を見てみたい。

さいごに

独白シーン、どうしても暗くなりがちですがこれも桐山くんの一部ですね。もう一度嵐に飛び込んでいく理由を見つけられるといいんですが、そんなすぐ見つかるもんじゃないよなぁとも思うので、まったり日々を過ごしていってほしいなと思います。次回も楽しみに読んでいきたいと思います。

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