前回9話では、モモちゃんと妹が重なって思い出してしまった家族のこと。今回も桐山くんの家族のお話ですが、家族を亡くした後、引き取ってくれた幸田家の姉弟は桐山くんのことが気に入らないようです。今回もネタバレ有りで感想を書いていきます。

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香子と歩

たぶんお父さんが付けた名前なんだと思いますが、名前からして将棋一家って感じですね。普通に読んでるときは気付かなかったんですが、意識して名前を見ると、あっなるほどね、ってなりますね。しかし香子の気性の荒さはすさまじいですね……。

将棋で負けそうになったからってプレイヤーにダイレクトアタックはさすがにルール違反ですが、そこまでして勝ちたいって気持ちが強く出てくるのはすごいなあと素直に思ったりします。奨励会でもこうやって将棋指してたりしたんでしょうか。

将棋の道

これは将棋以外でも、すべてのことに言えるセリフだなぁと思います。アスリートや芸術家、作家、フリーランス、企業勤めの人だってそうです。最近周知されてきている気がしますが、自分で自分の機嫌を取れる人間になりたいものですね。

たとえば自分の上司、機嫌が悪い時に人に八つ当たりするようなタイプの人間だったらこの人についていこうって思わないですよね。その人のそばに居たら何もしてなくても怒られるかも知れないし、そんなのストレスの原因でしかないですもんね。気をつけよう……。

もう大丈夫

本当のお父さんではないけど、大事なお父さんから貰ったセーター。小さい頃に貰ったのにずっと大事に着続けていたんですね。なんか泣けてきちゃうな……。香子も歩も、桐山くんのことが気に入らないけど、桐山くんにとっては大事な家族だって思ってたんですね。

自分で自分の大事なものを補修できるのめっちゃいいなぁ。服のほつれとか、ボタンが取れちゃったとか、そういうのを自分で直そうって思える桐山くんはえらいなって思います。服にも修理屋さんとかありますしそっちでお願いしたらもっときれいになるんでしょうけど、自分で直したほうが愛着もわきますしね。

さいごに

桐山くんの過去の話、なんともズッシリ重ための記憶が多いですが、そうじゃないものだってある。悲しくなる過去のお話の中でも、お父さんに貰ったセーターはちょっと胸の奥が暖かくなるような大事なものでした。次回も楽しみに読んでいきたいと思います。

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