1996年から連載が始まり、大人気となった封神演義・1話を読みました。古代中国の史実に基づくとされるお話にフジリュー的コメディを取り入れた作品です。ネタバレ有りで感想を書いていきます。

崩壊する殷王朝

どこぞの王妃のようなセリフ、最初からフジリュー節が光っていく!この漫画はギャグ表現や他作品からのオマージュ、メタ表現などが多々見られます。わたしはこの作品大好きで面白がって読めますが、苦手な人には苦手かも。

悪徳皇后・妲己が居座るようになってから、王朝のおえらいさんがたは贅沢な暮らしを、一般市民は重税と貧困に悩まされている。人々は一揆や革命を起こそうっていう気にもならないくらい苦しみ、飢え、悲しんでいるのだった……。

積もる怒り、悲しみ

主人公・太公望は弱いふりをしているが実はけっこう強くて頭の回転がはやいとかいうなにそれ主人公?みたいなキャラです。主人公です。目的のためには狡い事もたくさんするしジャンプ的にはグレーっぽいけど主人公なんです!信じて!

子供の頃、家族を人狩りで失って、王朝に対する怒りを腹の中に溜めている……。そんな悲しい過去を持っているから、人に対して優しいのだ。太公望はそういう人……。

勝手にライバル・申公豹

悪趣味な服のセンスを持つ最強の仙人、申公豹はその噂に恥じぬ実力を持っています。すべての宝貝の元になった7つの宝貝のことをスーパー宝貝と呼ぶのですが、そのうちのひとつ「雷公鞭」を持ち、使いこなしています。

普通の宝貝よりも威力が段違いで、並の仙人が触っただけでも力を吸われて衰弱死してしまうほど強いと言われています。そんなものを第1話から使うな。強キャラ感出すな。まぁ強キャラなんですが……。

そんな申公豹に認められて?晴れてライバルになった太公望、リストに載っている仙人を全員封神台へ送るのは一筋縄では行かなそう……。

さいごに

歴史物でSFファンタジー!?な封神演義、殷王朝時代のものは史実として解明されていない点も多いので仕方ないですが、フィクションとして楽しめる作品だと思います。次回もたのしみに読んでいきたいと思います。

次回のお話はこちら!